20100227

連立政権崩壊



1週間ほど前のニュースになるが、オランダの連立政権が崩壊した。
いつ崩壊するのか?と思っていたが、
結局はあっけない終焉を迎えたようである。

崩壊の原因は数え切れないほどある。
が、最も大きな原因は、アフガニスタンに駐留している、
オランダ軍の派遣期間が、長すぎることに端を発したものである。

キリスト教民主(CDA)率いるバルカネンデ首相は、
延長に延長を重ねていたため、それに反対していた労働党が大反発。

キリスト教民主(CDA)は、労働党(PvdA)とキリスト教連合(CU)を率いて、
連立政権が2007年に発足していたのだが、
内輪もめの形で遂に崩壊をみたわけだ。

現在、オランダ兵は約2000人いるという。
北大西洋条約機構(NATO)国際治安支援部隊と共にウルグスカン州に駐留しているのだが、
労働党や世論の強い反発により、いつ、兵隊らを撤退させるのかが、長い間取り沙汰されていた。

戦争継続のために、税金の無駄遣いをいつまでやるのか??という、
国民の政府に対する不満の声が、轟々たる非難となり、
結局は政権の崩壊をみることに。

次は、どの政党が主導権を握るのだろう??

政党の方針によって、生活の隅々にまで影響が確実に現れるオランダ。
これ以上、不況に拍車がかからないよう、
「国民の声を良く聞き分けてくれる」政党が建て直しを計ってくれることを望む。

筆者注:画像は、”オランダのハリー・ポッター”の異名を取る、
バルカネンデ首相による政権を揶揄したポスター。
「混沌の政権(政府の中身はめっちゃくちゃ)」と書いてある(笑)